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http://keitama.exblog.jp/12735168/ --------------------------------- 10月24日土曜日 あっくんと、ミュージカル観劇に行って来ました。 「屋根の上のバイオリン弾き」 場所は、日比谷の日生劇場です。 この、屋根の上のバイオリン弾きは、 以前は森繁久弥が長いこと主役をつとめていました。 後に上条恒彦、西田敏行と代わり、今回は市村正親です。 キャストは、 テヴィエ:市村正親 ゴールデ(テヴィエの妻):鳳蘭 ツァイテル(テヴィエの長女):貴城けい ホーデル(テヴィエの次女):笹本玲奈 チャバ(テヴィエの三女):平田愛咲 以下略・・・ です。 ちなみに、この屋根の上のバイオリン弾きについても、 名前こそ知っていたものの、 ストーリー、曲、共にまーーーーったくの初見です。 あっくんは西田敏行の時に観ているそうですが、 「屋根の上のバイオリン弾きは、一度は観ておかないと!」 との事で、今回、予備知識を持たないながらも 楽しみにしていました。 というわけで、このミュージカルについては、 ずっと、バイオリンを弾くおじさんの話だとばかり思っていました・・・ が、全然違うんですネ。 そう、違うんですよ。 バイオリン弾きのおじさんの話じゃないんです。 屋根の上のバイオリン弾きのストーリーを、 超簡単に説明すると・・・ (ネタバレ注意!ですが、このミュージカルについては 公式HPでもすべてのあらすじが載っています) 1905年、帝政時代のロシアの小さな村を舞台に、 ユダヤ人のテヴィエ一家と、同じユダヤ人の仲間達を中心に話が進んでいきます。 ユダヤの教えや「しきたり」を厳格に守ってつつましく暮らすテヴィエは 一家の長としての威厳を保とうと頑張ってはいますが、 お人よしで、実は恐妻家で、妻のゴールデに尻にしかれてます(笑 テヴィエは、しきたりに従って 年頃の長女と金持ちとの縁談をまとめようとしますが、 実は長女には既に好きな人がいて・・・。 次女は、革命家と恋に落ち、彼を追ってシベリアへ旅立ち、 三女は、ロシア人と駆け落ち・・・。 幼い末の娘2人(四女、五女)を除き、 皆それぞれすったもんだの末、 テヴィエが望んでいた形とは異なる人生を歩んでいきます。 また、ユダヤ人に対する迫害もエスカレートしていき、 長女の結婚式ではロシア人が乱入し、ぶち壊されてしまいます。 劇の終盤では、ついに、ユダヤ人の追放が始まり、 村のユダヤ人はすべて出て行かなければならなくなってしまいます。 いろいろありながらも、 つつましく、楽しく暮らしてきたユダヤ人達は、 皆 生れ育った村を出て 世界のあちこちに散っていくことになります。 劇の最後、テヴィエ一家も親戚を頼ってアメリカへ渡ることになり、 残った2人の娘、妻との4人で 荷車をひいたテヴィエが舞台から去り、幕が下ります。 ・・・と、いうことで、 話の本筋には「屋根の上のバイオリン弾き」は絡んできません。 このミュージカルのタイトルになっているのに・・・? では、屋根の上のバイオリン弾きとは、一体何者なのか? 舞台は、幕が上がってすぐに 屋根の上のバイオリン弾きがテーマを演奏するところから始まります。 そこにテヴィエが出てきて、以下のようなセリフを言います。 ------------------------------------ 「屋根の上のバイオリン弾き ・・・一体何だと思います? 俺達ユダヤ人は みんな屋根の上のバイオリン弾き みたいなものだ 落っこちて 首の骨を折らないように 気をつけながら 危なっかしい場所で 愉快な調べを掻き鳴らす どうして そんな危なっかしい所に住んでいるのか? それは、この村が 俺達の生まれ故郷だからだ! 」 ------------------------------------ つまり、屋根の上のバイオリン弾きとは、 「ユダヤ人」そのもの、 特にこの舞台では主人公テヴィエのそのものというか、分身というか、影というか ・・・そういった影的存在として登場しているわけです。 実際、舞台上では、殆どの場面で 屋根の上のバイオリン弾きがバイオリンを弾きながら まるでテヴィエの影のように調べを奏で続けます。 嬉しいとき、悲しいとき、辛いとき・・・。 舞台の最期、テヴィエ一家が荷車を引いて舞台を去るときも、 バイオリン弾きが悲しい調べを奏でながら、 テヴィエ達を追って静かに舞台を去り、幕が下ります。 屋根の上のバイオリン弾きは、 安住の地を持たないユダヤ人達が、 不安定な運命(=屋根の上という不安定な場所)の中でも 日々の喜びや楽しみを感じ、 明日への希望を持って明るく生きていく精神 そのものを表しているわけです。 こんなテーマだとは全然知らずに観劇しましたが、 最期には涙が溢れ、周囲のお客さんからも すすり泣いている声がたくさん聞こえてきました。 というわけで、ストーリー的にも素晴らしいのですが、 今回の舞台は、さすが市村正親!って感じです。 幕が開いてすぐ、グッとお客さんの心を掴んでから、 幕が下りるまで ずーーっと離しません。 舞台のテーマは若干重いのですが、 市村テヴィエを中心としたコミカルな演技で笑いが溢れ、 むしろ明るい雰囲気で話が進みます。 だからこそ、悲しい場面、辛い場面が引き立つんでしょうね。 次女ホーデルが、恋人を追ってシベリアへ発つ際の、 駅のホームでテヴィエとホーデルの別れの場面。 三女チャバがロシア人と駆け落ちした際、 テヴィエが発した 「チャバは死んだ・・・!」 という嘆きのセリフ、 どちらも涙がポロポロ落ちてしまいました。 笑いたっぷり、後半は涙がこぼれ、 観終わった後は、ジーンと心が熱くなり、深い感銘を受けました。 心から感動した、 すごく素敵なミュージカルでした。 いわゆる「名作」と呼ばれているのもうなずけます。 ちなみに、このミュージカルは レミゼラブルやミスサイゴンのように、 全てのセリフが歌になっている形ではなく、 ストレートプレイ(普通のお芝居)と歌とが混ざっている感じです。 途中ロシアンダンスもあったりして、 なかなか楽しめましたYO! 曲も印象に残るものが多く、 もう一度観たい舞台ですね。 今回の公演は残念ながらもうすぐ終わっちゃいますが、 機会があれば、ぜひぜひまた観に行きたいと思います。
by kei-_-happy
| 2009-10-24 23:23
| ミュージカル&お芝居
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