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黒い家 / 貴志祐介
黒い家 (角川ホラー文庫) 実は、随分前に一度読んだ事があったハズなんですが、 恥ずかしながら、内容を殆ど覚えていなかったので 再度手に取ってみました。 結論から言うと、めちゃくちゃ怖い。 (ホラーなんだから当たり前かww) どういう怖さかというと、 お化けや心霊的な怖さではなく、 殺人者に関わったが為に、 その狂気の世界に巻き込まれいく、リアリティのある怖さ。 以下の感想記載でおおまかにネタバレします。 というのも、この本に関しては謎解き要素は あまり重要では無いと思うからです。 むしろ犯人の手の内はだいたい分かっているのに それを法的には防げないところが怖いんだと思いました。 物語について簡単に説明すると、 保険会社で保険の支払?の査定みたいな仕事をしている主人公は、 ある契約者から自宅に呼び出され 保険金支払に関わる重大な事実を目撃します。 主人公は「犯罪」と認識し、その事実を暴こうと奔走するのですが 結果警察からは「事件性無し」的な扱いをされ 保険金を支払う事が決定がされます。 「保険金」の為に人間を切り売りする契約者の おぞましい実態を解明しようとした主人公も、 いつしか契約者から命を狙われ、巻き込まれていきます。 ある感情が欠如した、理屈が通じない人間との対峙は 何ともリアリティがあります。 また実際に、こういう人間は実在しかねないのです。 その全てが反社会的で、犯罪行為に手を染めている訳では無いでしょうが、 読み終わった時には、 以前読んだ実際の事件「北九州連続監禁殺人事件」の犯人を思い出しました。 ※その感想はこちら http://keitama.exblog.jp/13311915 良心が欠如し、 人の死を何とも思わない。 あの北九州の事件の犯人は実在します。 この「黒い家」はフィクションですが、 やはり同じように現実に起こりかねない事件だと思いました。 ひたひたと忍び寄る影に追われる心理が巧みに描かれていて リアリティもあり、読んでいて手に汗握ります。 あっという間に読んでしまいました。 やっぱりちょっと生々しい描写がありますので、 苦手な方はご注意を。 また、映画みたいに、ワッ!て驚かせるような、 ビックリドッキリな怖さではありませんが、 クライマックスの攻防は、文章のじわじわした怖さでかなり来ますw 最近はミステリとかホラーばっかり読んでるなあ、私....。 黒い家 (角川ホラー文庫)
by kei-_-happy
| 2011-06-13 10:46
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