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続 氷点 (上) (角川文庫) 続氷点 (下) (角川文庫) 続 氷点 上下 / 角川文庫 / 三浦綾子 氷点の続編です。 前作を読んでいないと付いていけないと思います。 以下、感想。 なんというか、 レミゼラブルを思い出しました。 バルジャンのいない和製ぷちレミゼラブルという感じ。 一応主人公は設定されていますが、バルジャンとはちょっと違います。 どちらかというと群像劇である点 「罪」とは「許し」とは、というテーマも近いものがあります。 人間誰しも大小はあれ、何かしらの罪をもって生きている。 例えば、自分は意図せずとも、他人を傷つけている事があるかもしれない。 様々な罪を背負い続けながら いかに生きるか、考えさせられました。 作中で出て来た次の言葉がとても心に残りました。 夏枝の父の言葉です。 「自分一人ぐらいと思ってはいけない。 その一人ぐらいと思っている自分に、たくさんの人が関わっている。 ある一人がでたらめに生きると、 その人間の一生に出会うすべての人が不快になったり、迷惑をこうむったりするのだ。 そして不幸にもなるのだ。」 「真の意味で自分を大事にすることを知らない者は、 他の人をも大事にすることを知らない」 「一生を終えてのちに残るのは、 われわれが集めたものではなく、 われわれが与えたものである」(ジェラール・シャンドリ) 人は一人ではなく、とりまく様々な人と関係を持ち、 その関係はまるでクモの巣のように複雑に絡み合いながら生きている。 だからこそ、自分の為、とりまく人々の為、 それぞれがちゃんと生きる事で 自分と、繋がる様々な人々を大切にできるという事なのかな、と。 以前、自分が体を壊して療養した時にも、 関わる色んな人たちに頂いた温かい心を思い出し、 上記の言葉はなるほど真理なのかもしれないと思いました。 私がとても辛かったあの時、 親切にして下さった方々への感謝の気持ちは 私の中で一生残ると思うのです。 例え、当のご本人は忘れてしまったとしても。 そして、快復後にちゃんと生きて行くことが 恩返しにもなるのかなあ、と思っています。 他にも色々思ったのですが、 多岐に渡り過ぎてとても書ききれそうにありません(笑 これから日々を重ねて生きて行き、 年を経た後にもう一度読み返してみると また違う気付きを得られそうな本でした。 続 氷点 (上) (角川文庫) 続氷点 (下) (角川文庫)
by kei-_-happy
| 2011-06-29 10:50
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