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吉里吉里人 /井上ひさし 長い....とにかく長かった!! 間に他の本を浮気読みしたりしつつ、 1ヶ月弱かけて読みました。 文庫本にして上中下という ボリューム!!w 東北の小さな村が、 突然「吉里吉里国」を宣言し 日本から独立するという話です。 国家や国際法、 金融政策、 通貨と金、 タックスヘイブン、 都市と農村、 食料自給率と農業政策、 自衛隊や防衛、軍事 言語や方言 医療 さらに性や風俗など 多岐に渡るテーマについて 井上ひさし氏の持論(理想論?)を交えて わかりやすく展開されています。 また、以前観た「日本人のへそ」にも共通する事ですが、 全体を通して猥雑で下品で意地汚く汚らしいネタも満載で 変にカッコつけず、色々な意味で 人間の恥部をあっけらかんとさらけだしている感じ。 こういうのは、うけつけない人は全くダメだろうなあ....。 私は、日本人のへそで免疫ができていたからまあ何とか、でしたがw 偶然にも、吉里吉里国独立に巻き込まれた 小説家が主人公となっています。 最初はすごく読みにくい印象でしたが、 書かれている内容はなかなか興味深く、 いつの間にか引き込まれていたりします。 荒唐無稽に見える独立宣言は、 実は大変緻密な策略で裏打ちされており、 最初はぴりぴりした雰囲気だった吉里吉里人でしたが 話が進むにつれ、 それぞれの見識の高さ、ユーモア、優しさ どこかひょうきんでお茶目なところもあって だんだんと尊敬の念や親近感を覚えてきました。 ドジっ子的な主人公が様々なドタバタ騒ぎに巻き込まれつつ その過程において吉里吉里国の国政の内容や 独立計画の内容を知っていきます。 その結末は....?! 日本人が何となく持っている 「都会の優越感と、田舎の劣等感」を 見事に打ち破ってくれる作品だと思いました。 いつかまた、時間を置いて 読み返してみたい一冊(いや三冊w)です。
by kei-_-happy
| 2011-12-27 12:25
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