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ツイッターを見ていて、
そういえば自分にも当てはまったなあ、と思った話。 頂いたご厚意を無にするような、 こんな事を書くのは少々心苦しいのですが、 大切な事なので正直に書きます。 東日本大震災で「地震が起きた直後」の 友人知人からの安否確認メールについて。
ツイッターにあった、こんな記載 「ちょっと待って! その安否確認メールは【あなたが安心する為に】送りたいのでは? あなたが心配する気持ちは分かりますが、 【あなたの不安を解消するために】送ったそのメールが 被災している本人が 今本当に必要な人と連絡を取るのを 【邪魔している】可能性があります。」 文面はこの通りではなかったかもしれませんが、 このツイートを見て、正直「そうそう!そうだった!!」と思いました。 あの時、私もまさにこんな感じの状況になりました。 地震直後、有難いことに 東海以西の地域のたくさんの友人知人の皆様方から 私の安否について電話やメールを頂きました。 ご心配をおかけし申し訳ない気持ち、 心配して下さる方への感謝をしつつも 頂いたメールへ返信をしないと メールを下さった方へ心配をかけてしまうという思いもあり、 できる限りは対応していたのですが・・・ ところが。 そうこうしているうちに 携帯電話のバッテリーはあっという間に無くなり、 肝心の(というと先に連絡を下さった方に申し訳ないのですが) 家族であるオットと連絡を取りあう為の電源が無くなったのです。 正直、血の気が引きました。 途中からメール返信等はやめたのですが、 それでもメール受信だけでもどんどん電源を使っているみたいで・・・。 その後、幸いにも都内の会社は停電しませんでしたし たまたま充電器を持っていた人に借りる事ができ なんとか電源は回復できました。 本当に運が良かった。 しかし、もしもあの時東京都内が停電していたら?! 実際すぐ隣の横浜は停電していました。 充電器が手に入らなかったら?! コンビニからは充電器が一瞬で消えました。 また、 「返信できるような状況じゃなかったら?!」 心配して貰っておきながら こんな事を考えるのはおこがましいとは思うのですが、 今回のように帰宅困難者となった場合、 オットと離ればなれでそれぞれ都内の職場にいて、 これから迎える夜をどうするのか、徒歩で帰宅するのか、 どこかで待ち合わせるのか、オフィスにとどまり一夜を明かすのか等々 連絡を取り合って行動する必要がありました。 職場も混乱していて、オフィスを夜通し解放するかどうかハッキリせず かといって暗い夜道を女が一人で歩いて帰るのは非常に危険との事で、 絶対に一人にならないようにする必要があったり。 その間、止まっている電車の状況はどうなっているのか、 動く見込みがあるのか等必要な情報を得るためにも 携帯電話は命綱とも言えます。 メールも繋がりにくく、やっとオットに送ったメールも いつ相手に届くのかわからない。 もちろん電話も繋がらない。 何度もトライして、やっとメールを送って・・。 そんな刻一刻と状況が変わる中、 皮肉にも、ご厚意の安否確認メールやお電話で みるみる携帯の電源が無くなっていく・・・。 メールも、リアルタイムに届くわけではなく、 数十分ごと、酷い時には数時間後にやっとメールセンターと繋がり まとめてメール受信が可能となるような状況でした。 その際、肝心のオットや家族からのメールと一緒に 「テレビ見てて心配になっちゃった!!」 「おーい、生きてますかー??」 という、割と軽~い感じのメールも多数頂き、 お気持ちは大変有難いのですが その時点ではかなり切羽詰まっていたので 本当のことをいうと、あの時点では正直困ってしまいました。 返信できない間心配させるかな?という心苦しさもあり。 送った側の方も、まさか私がこんなに切羽詰まった状況だとは 思っていなかったんでしょうし、 もしかして 「返信は落ち着いてからでいいよ~」 と思って下さっていたのかもしれませんが、 それならば、数日経って もう少し落ち着いた頃に送って下さった方が良かったなあ、と思うのです。 こちらは、どんどん暗くなっていく中、 今夜身を置く場所をどうするか、 どうやって身を守るか、 オットとどうやって合流するか、 体こそ大丈夫でしたが情報が刻々と変わる中で 正直自分のことで精一杯な状況でした。 お気持ちは有難いのですが、 正直な事を書くと、何度も書いて申し訳ないのですが こういったメールはもう少し落ち着いてからにして頂いた方がいいと思うんです。 もしくは最初にメールをくれた方に、別の友達へMLに流して頂くとか。。。 いやダメだ、これじゃ私は良くても、全体的なメールの流量が増えてしまう・・。 つまりは、こういった不急のメールがたくさん流れることで、 通信回線が混乱し、 当の被災者が、今本当に必要な人と連絡を取ることを邪魔しているかもしれないわけです。 ご心配頂く気持ちは有難いのですが、 例えばこれが私の友達が遠く離れた場所で被災したとして、、、 こういった安否メールは、つまり私自身が安心したい為に送るのであって、 状態が緊迫していればいる程、 受け取る側にとってはメリットが無いし、 被災者自身が自分の身を守る事で精一杯な状況だとすると、 むしろ迷惑だったりするんです。 こういう場合、例えば被災した本人が必要としている情報を送る以外は 当面控えるべきだと思いました。 もちろん、心配してくれている人がいるという事は 被災者自身とても勇気づけられると思いますから、 その気持ちは大変ありがたく、大感謝なのです。 ですが、それは被災者本人が身の安全を確保できて、 ある程度落ち着いた後の話だと思うんです。 それ以前は被災者自身、自分を守る事で精一杯で メールへの対応も難しいし、 時には、そんなつもりはなくても せっかくのご厚意が 相手にとっては迷惑にしかならない状況もある、という事です。 友達を心配するその気持ちはとても大切だと思いますので、 ぜひ、少し状況が落ち着くのを待って(それを見極めるのも難しいですが) せめて翌日以降に連絡するか、 災害ダイヤルや伝言板を活用するといいのではないでしょうか。 そういうツールを被災者が使えるようになるのは 結局、被災者本人が落ち着いた後でしょうが・・。 私の場合、実際、2~3日経ってから頂いた 「大丈夫?避難するなら家においで」 「必要なものがあったら送るよ」 的なメールが、とても有難かったです。 幸い、現時点では避難も物資も必要は無い状況ですので お気持ちだけ本当に有難く頂きましたが 社交辞令だとしても、それでも、もしかして本当にお言葉に甘えさせていただく事態になった時に 頼れる人がいるんだ、ということがとても心強かったです。 こんな事、当事者になって初めて分かったことですので メール等下さった方を責める気持ちはないのです。 むしろ、心配してくださって有難いという気持ちなのですが、 こういった緊急事態では そのご厚意が、ちょっとタイミングを間違えると アダとなってしまう事もあるよ、というお話。 私だけではなく、実際同じような経験をした方が 友人にも結構いましたので、あえて正直に書きました。 こういう災害時こそ、被災していない側の人間は特に、 相手の状況を考えて行動するべきなのかな、と。 「ちょっと待って。 そのメールは何のため? 誰のため?」 今後の教訓にしようと思いました。
by kei-_-happy
| 2011-03-14 23:03
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